2003年の初登場以来、皆様に愛され続けてきた樽生ボジョレーヌーボー®。20年以上経ち、この秋も、皆様のもとへお届けできることを心から嬉しく思います。

これまで、皆様との出会い一つひとつが、私たちの原動力となり、より良い樽生ヌーボー®造りへと繋がってきました。

これからも、これまでのこだわりを大切にしながら、新しい味わいや楽しみ方を提案し、皆様と共に日本におけるより豊かなボジョレーの文化を育んでいきたいと考えています。

• ボジョレーヌーボーとは？

  フランス・ボジョレー地区でその年に収穫されたばかりのブドウのみを使い醸造された、ヌーボー（新しい）という名前そのものの「新酒」で、もぎたての果実のような豊かな果実味と若々しく柔らかい酸味が特徴です。 10℃～12℃程度に少し冷やしてもお楽しみいただけるため、赤ワインでありながら様々なジャンルのお料理とのマリアージュをお楽しみいただけます。 軽めの前菜（冷・温）やサラダ、ソフト系ナチュラルチーズ、キノコ、サツマイモやかぼちゃ等の秋の味覚はもちろん、ローストビーフ、牛肉や鶏肉の煮込みやソテー、グラタン等のチーズを使ったお料理や、焼き鳥、肉じゃが、照り焼き系、お鍋などの和食にも合います。

  
  

• 今年のボジョレーヌーボーについて

  今年度ボジョレー地区の冬の天候は比較的穏やかにシーズンを開始しました。ところが2月になるとボジョレー/マコン地域での雨が多くなりぶどうの畑の仕事に支障が出るほどの激しい雨が降ることもしばしばあったようです。 ぶどう畑への被害といえば、近年よく起こることですが、雹によって大きな被害が発生することもあります。 今シーズンも、6月に雹が降ったようですが、これはスポット的な被害で済みました。
  とはいえ、春からの雨は驚くほどの量となり、３月〜6月までの雨量は平年の２倍、最終的に前半の半年間においての雨量は平年の+65％までになりました。 その為、当然ながら日照不足となり現場ではぶどうをべと病やうどんこ病から守るためにきめ細やかな対応が求められることになりました。 コランブリセではこの状況にしっかりと対応、大事なぶどうの葉を生命力にあふれた状態に維持することができました。
  とはいえ、太陽が戻るのを切々と願う状況には変わりはありませんでした。 そして迎えた2024年の夏、パリでオリンピックが開催される頃にようやく待ち望んだ太陽が戻りました。ヴィンテージの品質を決定づける8月の天候は非常に重要ですが、日照不足の心配はなくなり安心するとともに、春の雨が多い分、地中の水分量が豊富に蓄えられていたこともあって夏には非常に健康的なぶどう畑の様子を見ることができました。
  結局、2024年のぶどうの収穫解禁は平年より5日ほど遅れたものの9月7日からとなり、 もう少し畑の状態を見ることにしたコランブリセではさらに数日遅らせた9月10日から収穫を開始し9月22日までで終えることになりました。よく晴れた、理想的な天候のもとで収穫することができたようです。これは今年のヴィンテージ品質をより良くします。実際、チェック時にフルーティでエレガント、丸みのあるタンニンを実感したとのこと、2024年のヴィンテージもとても優れたものになることを期待させてくれますね。

  

• マコンヴィラージュヌーボーについて

  ボジョレー地区の北に位置するシャルドネの故郷・マコネ地区で生産される白のヌーボー（新酒）。 こちらもボジョレーと同じく、ワンランク上のマコンヴィラージュヌーボーです。 シャルドネ種100％で、黄緑がかった黄金色と、爽やかな柑橘系の果実やミネラル、アカシア、レモングラスなど、スッキリ系のハーブを思わせる香りと味わい、そして心地良い酸味が特徴です。 スッキリと飲みやすく、新鮮なシーフードを使ったおつまみやお料理と特に相性が良く、アペリティフから前菜、メインのお料理と、お食事を通してお楽しみいただけます。 ここでしか手に入らない「樽生」のマコンヴィラージュヌーボー。お陰様で昨年も早い時間帯に完売となりました。今年もぜひご賞味ください。

  

• コラン・ブリセについて

  その確かな技術と品質の高さで信頼を得る歴史あるワイナリー コラン・ブリセ社 コラン・ブリセ社（COLLIN-BOURISSET）は1821年創業。200年の歴史を誇る、ボジョレー最古のワイナリーのひとつです。 私たちは、2003年より強固な信頼関係を築いてまいりました。 特に、お客様に生産地本来の味わいをそのままにお届けするという信念は共感を得ており、現地にて飲み頃のピークを迎えたヌーボー（新酒）を特殊樽に詰め、毎年空輸便で自社輸入しています。 コラン・ブリセ社は長期熟成型でしっかりとした味わいを基本とするワイナリーです。 ヌーボー（新酒）のフレッシュさがありながらも、「奥行きと深みのある味わい」のボジョレーヌーボーは、日本における「軽やかであるが深みが無い」という一般的なボジョレーヌーボーのイメージを良い意味で裏切ってくれる、本物のボジョレーヌーボーの味わいを届けてくれます。