あらためまして、新年あけましておめでとうございます。
昨年も樽生ワイン®シリーズをはじめ、
弊社商品をご愛顧くださり、誠にありがとうございました。
社員一同、心より御礼申し上げます。

おかげさまで、
2022年1月6日(木)13:00〜より
樽生ワイン直売所®︎も営業開始いたします。
本年も、何卒よろしくお願い申し上げます。

■フランスこぼれ話「ガレット・デ・ロワ」

さて、不定期かつ予告なしに登場するJによるフランスこぼれ話ですが、
今回は”ガレット・デ・ロワ”についてのお話です。
フランスでは毎年1月2日から1月8日の間の日曜日は
EPHIPHANY(エピファニー・公現祭)というキリスト教の祭日になります。

2022年は1月2日がそれにあたる日でした。

エピファニーの祝日は、キリスト教徒でなくとも、
多くの人が”ガレット・デ・ロワ”という
アーモンドクリームをパイで包んで焼いたお菓子を
家族や友人らと、皆で切り分けて食べます。

ガレット・デ・ロワ

”ガレット・デ・ロワ”の中にはフェーヴ
(「豆」という意味で、昔は本当に豆が入っていたらしい)
と呼ばれる小さな陶器の飾りが入っていて、
その飾りに当たった人は王冠をかぶり、
王様や女王様として祝福を受け、
1年間幸運が訪れると言われています。

”ガレット・デ・ロワ”の中に入れるフェーヴ

まさに、年の初めの運試しといったところです。

この”ガレット・デ・ロワ”ですが、
多くのお菓子屋さんやパン屋さん等では
12月末から1月末頃までを目安に販売されます。

有名店のものは毎年味や見た目にも工夫が凝らされており、
食べ比べるのも楽しいため、
1月の週末は幾度となく”ガレット・デ・ロワ”を持ち寄って
パーティーをすることもあります。

人気店の”ガレット・デ・ロワ”

大きなものだけでなく、
1~2人用の小さなガレットも販売されているため、
ちょっとしたデザートとして楽しむことも可能です。

また、企業間の季節のご挨拶の進物としても頻繁に利用されるため、
職場によっては、オフィスでも1月にはたびたびガレットをいただく機会があります。

高級なパティスリーや一流ホテルのものになると、
フェーヴも非常に凝っていて美しいものが多く、
皆、自分の一切れを選ぶのにも、より真剣さが増します。
(珍しいフェーヴはネットオークションで高値で売買されていたりもします!)

一度にたくさんのガレットを切り分け食べ比べていくと、
何度もフェーヴに当たる人もいれば、
全く当たらない人も、もちろん出てきます。
そんな時は、暗黙の了解で切り目あたりに
フェーヴがうっすらとのぞいている一切れを
当たっていない人が取れるよう(もちろん本人には気づかれないように)
配慮したり、当たったフェーヴを分けてあげたりと、
ほっこりする場面にも出会えます。

また、デパートやスーパーマーケット等では、
ガレットを作る材料とフェーヴ、紙で作られた王冠がセットになった
「ガレット・デ・ロワ制作キット」のようなものが
常時販売されているため、気軽にご自宅で楽しむことも可能です。

さて、今回のフランスの新年のお祝いにちなんだ
フランスこぼれ話はいかがでしたか?

<ガレット・デ・ロワ>で検索すると、
冷凍パイシートなどを使った手軽な作り方も
紹介されているようです。

コロナ禍が始まってからは、なかなか大勢で集まる機会も減ってしまいましたが、
日常の中で近しい人と(もしくは1人であっても)
ちょっとしたお祝い事やイベントの際には、
ささやかでも美味しいものを楽しくいただくことを忘れずにいたいと
改めて感じたJでした。

最後に、このところの寒波で、大雪に見舞われた市町村もありますが、
皆様がどうかお元気でお過ごしいただけていますよう、お祈り申し上げます。

最後までご覧いただきありがとうございました。